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セルの参照形式

セルの参照形式には、「相対参照」「絶対参照」「複合参照」の3種類があります。
これらの参照形式は、数式を入力した式をコピーした時に違いが現れます。
セル参照の形式を適切に設定しておくと、縦方向や横方向にコピーしても目的のセルを正しく参照することが出来ます。

<サンプル>

売上高構成比を求める場合をサンプルにして、セルの参照について具体例を解説します。
「C5」から「C16」に
構成比=月売上合計÷合計 の数式を入力します。この時、合計は、絶対参照にしないと、正しい結果を表示することができません。

では早速、練習してみましょう。

1、セル「C5」を選択して=B5/B17と入力します。 2、その結果を見ると「0」と表示されていますが、ツールバーの「小数点桁上げ」をクリックして小数点第3位まで表示します。
    

3、「C5」に入力した式を「C16」までオートフィルを使用してコピーします。
※「#DIV/0」と表示されます、これは、数式で0による割り算が行われた時に表示されるエラー値です。
4、エラーの原因を見るため計算式をシート上に表示することにします。
メニューバー「ツール」「オプション」をクリックし、「表示」タブをクリックし、<ウィンドウオプション>にある「数式」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
5、このエラーの原因は、「構成比=月売上合計÷合計」で算出されますが、合計=セル番地「B17」となります。
この「B17」は固定する必要があります。この固定された位置のことを「絶対参照」といいます。
6、「B17」を「絶対参照」にするように、式を変更します。
「C5」を選択し、数式バーにある計算式の「B17」にマウスポインタを合わせクリックし、カーソルを移動します。

その状態でキーボードから「F4」を一回押します。すると下の画像のように「$B$17」となります。「Enter」キーを押して式を確定します。
この式を、オートフィルを使ってコピーします。
この式の内容を確認すると以下のように「「B17」が絶対参照で参照された式になっていることが確認できます。
式を確認できたら、式を非表示にして下さい。(「4」を参照して下さい)



7、以下のように正しい結果が表示されました。
「ツールバーのをクリックして「%」表示に変更して下さい。
8、以上で終了しました。
  

引数に関数を指定する。

関数の引数には、数値、文字列、セル参照など他に、関数を指定することが出来ます。引数に関数を指定することを「ネスト」といいます。

引数の種類

引数の種類
数値 1、0、-30など数値そのもの
セル範囲 B1:D10、や名前定義した範囲名などセル範囲も指定できます。
文字列 "あい"、"成績表"、など文字そのものの場合は、必ず「"」で囲みます。
論理式 左右の値を等号、不等号で比較する形の式で、IF関数などの条件を指定する時に使用します。
計算式 A+B1,SUM(A1:A5)など引数に別の計算式や関数式を指定することも出来ます。
論理値 TRUE,FALSE など

サンプル
●関数の計算式は、関数ウィザードを使い方法と数式バーに直接入力する方法があります。
なれれば、数式を直接入力する方が速いのですが、ここでは、関数ウィザードを使用して場合を例にとって説明しています。

以下のサンプルでは、5科目の平均を求め、その結果が平均以上であれば、”平均以以上”と表示し、平均以下の場合は、”平均以下”と右となりの列に表示する計算式を入力します。
式で表示すると以下のようになります。

=IF(AVERAGE($D$3:$D$6)<=C3、"平均以上"、"平均以下")

1、「D3」に式を入力します。
「D3」を選択し、「Fx」関数の挿入をクリックします。
2、「関数の挿入」画面で<関数名>で「IF」を選択し、「OK」をクリックします。
3、<論理式>には、AVERAGE関数式を入力します、入力方法は、直接<論理式>欄に入力することも可能ですが、ここでは一旦ワークシートを選択し数式バーを使用します。 4、ワークシートの数式バーの左側にある下の画像にある▼ボタンを押します。
5、表れたドロップダウンリストの中から「AVERAGE」を選択します。 6、ワークシート上のセル「C3〜C6」を選択します。
7、「関数の引数」の画面(数式パレットといいます。)に戻って「C3:C6」を選択しキーボードから「F4」キーを1回押し絶対参照にします。 8、以下の画面のように絶対参照になったことが確認できます。
9、次に数式バーの「IF」をクリックします。
すると数式パレットは、AVERAGE関数からIF関数に切り替わります。
10、数式パレットに戻り<論理式>欄には、「AVERAGE($C$3:$C$6)」と表示されています。ここに「<=」と直接入力します。
11、続いて、<真の場合>の欄に「平均以上」、<偽の場合>の欄に「平均以下」と入力します。「ok」をクリックします。
※文字を囲む「"」は、自動で入力されます。
12、オートフィルで、作成された数式をコピーします。

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