関数の分類

エクセル関数の分類

エクセルで使用する関数は、9分類に分けられています。

財務 原価償却費や投資の将来価値、金利、利率を求める
日付/時刻 日付や時刻の値を使って、計算や分析を求める。
数学/三角 数値の合計や四者五入、条件を満たす値の合計
統計 平均や最大値・最小値、データの統計的な分析
検索/行列 表の中から特定のデータを探したり、その位置を求める
データベース 指定した条件を満たすデータの合計や個数を求める
文字列操作 文字列を分割・結合したり、文字数を数える
論理 条件を満たすか否かの確認、それに応じた処理
情報 データの種類を調べる

関数の分類に分類される関数名は、をクリックして表示される、「関数の挿入」画面で確認することが出来ます。

▲関数のヘルプ

関数に関する説明は、画面の左下にある「この関数のヘルプ」をクリックして見ることが出来ます。

ツールバー「表示桁上げ」「表示桁下げ」を使用して表示桁数を変更する

表示桁数の変更は、関数を使用しなくても、ツールバーの「表示桁上げ」「表示桁下げ」から操作することも出来ます。
この場合、四捨五入して表示されます。

 


操作方法

  1. 表示形式を変更するセルを選択します。
  2. 小数点以下の桁数を増やすには、[書式設定] ツールバーの (小数点表示桁上げ) をクリックします。桁数を減らすには、 (小数点表示桁下げ) をクリックします。

数値を切り捨てる・INT イント関数

書式

=INT(数値)

●<具体例> =INT(3.14)
3.14の小数点以下を切り捨てた「3」を返します。

INT関数は指定した数値を超えない最大の整数を返す関数です。
小数点以下を切り捨て、数値を整数にするために使われます。

使用例01

数式 説明 (計算結果)
=INT(8.9) 8.9 を切り捨てて整数にします (8)
=INT(-8.9) -8.9 を切り捨てて整数にします (-9)

使用例02

下のサンプルでは、「平均」の小数点以下を切捨てして、「INT関数」の列に表示しています。
「F2」には、「=INT(E2)」と入力します。

数値を「四者五入」する------ROUND ラウンド関数

書式

=ROUND(数値、桁数)

●<具体例> =ROUND(256897、-2)
256897の十の位を四者五入した「256900」を返します。

「数値」を、指定した「桁数」で四捨五入します。
引数「桁数」は、少数点以下を処理して整数にするなら「0」、小数部分なら「何桁まで残すか」を正の数で指定する。
整数部分の処理は「何桁目を処理するか」を負の数を指定する。

使用例01

数式 説明                      (計算結果)
=ROUND(C2, 1) 119370.348 を小数部が1桁になるように少数点第 2 位を四捨五入します (119370.300)
=ROUND(C2, 0) 119370.348 を小数部がなくるるように小数点第 1 位を四捨五入します (119370.000)
=ROUND(C2, -1) 119370.348 を一の位をに四捨五入します    (119370.000)
=ROUND(C2, -2) 119370.348 を十 の位で四捨五入します     (119400.000)
=ROUND(C2, -3) 119370.348を百 の位で四捨五入します     (119000.000)

数値を切り上げる、数値を切下げる --------ROUNDUP、ROUNDDOWN ラウンドアップ、ラウンドダウン関数

書式

=ROUNDUP(数値、桁数)

●<具体例> =ROUNDUP(256897、-2)
256897の十の位を切り上げした「256900」を返します。

「数値」を、指定した「桁数」で切上げします。
引数「桁数」は、少数点以下を処理して整数にするなら「0」、小数部分なら「何桁まで残すか」を正の数で指定する。
整数部分の処理は「何桁目を処理するか」を負の数を指定する。
※桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数に切り上げられます。

=ROUNDDOWN(数値、桁数)

●<具体例> =ROUNDUP(256897、-2)
256897の十の位を切り下げした「256800」を返します。

「数値」を、指定した「桁数」切捨てします。
引数「桁数」は、少数点以下を処理して整数にするなら「0」、小数部分なら「何桁まで残すか」を正の数で指定する。
整数部分の処理は「何桁目を処理するか」を負の数を指定する。
※桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数に切り下げられます。

使用例01

数式 説明       (計算結果)
=ROUNDUP(A2,2) 113.1416 を 少数部が2桁になるように切上げます(113.15)
=ROUNDUP(A3,-2) 113.1416の一の位を切上げます (120)
=ROUNDDOWN(A4,2) 113.1416 を 少数部が2桁になるように切下げます(113.14)
=ROUNDDOWN(A5,-2) 113.1416の一の位を切下げます (110)

数値を基準値の倍数になるようにする。 CEILING  シーリング関数 FLOOR  フロア関数

書式

 =CEILING(数値、基準値))

●<具体例> =CEILING(133、12)
数値「133」を基準値「12」の倍数になる数値「144」を返します。

数値      対象となる数値を指定します。
基準値      倍数の基準となる数値を指定します。

CEILING関数は、数値を切上げて、指定した基準値の倍数を求める関数です。元の値が既に基準値になっている場合は、そのまま値がが返されます。

使用例

以下のサンプルでは、(数値)の「発注数」に対して(基準値)に当たる「発注単位」を使用して、注文数を算出しています。
発注単位が「12」ですから、注文数は「12、24,36、48・・・・・・・・」と12の倍数になります。

 =FLOOR(数値、基準値)

●<具体例> =FLOOR(133、12)
数値「133」を基準値「12」の倍数になる数値「132」を返します。(12の倍数で 133を超えない整数を返します)

数値      対象となる数値を指定します。
基準値      倍数の基準となる数値を指定します。

FLOOR関数は、CEILING関数とは逆に、数値を切り下げて、指定した基準値の倍数を求める関数です。元の値が既に基準値になっている場合は、そのまま値が返されます。

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15分単位で時間を計算する場合は、

<時間を15分単位で切上げるには>

●CEILING([数値],[基準値])

機能
[数値] を [基準値] の倍数になるように切り上げます。

__|____A___|____B____||______B 列の数式______
1| 18:06| 18:15||=CEILING(A1,"00:15")
2| 18:24| 18:30||=CEILING(A2,"00:15")
3| 18:49| 19:00||=CEILING A3,"00:15")

<時間を 15 分単位で切り捨てるには>

●FLOOR 関数を使用します。
FLOOR([数値],[基準値])

機能
[数値] を [基準値] の倍数になるように切り捨てます。

__|____A___|____B____||______B 列の数式______
1| 18:06| 18:00||=FLOOR(A1,"00:15")
2| 18:24| 18:15||=FLOOR(A2,"00:15")
3| 18:49| 18:45||=FLOOR(A3,"00:15")

条件に一致する数値の合計を求める  SUMIF サムイフ関数

書式

=SUMIF(範囲、検索条件、合計範囲)

●<具体例> =SUMIF(B2:B6、”関東”、F2:F6)
B2:B6の範囲から、関東が入力されたセルを検索し、F2:F6の範囲の検索データに対応する数値の合計を返します。

SUMIF関数は、指定した範囲内で、検索条件を満たすデータを検索し。検索結果に対応する数値データの合計を求める関数です。

セルの個数を求める COUNT関数

書式

=COUNT(値 1,値 2,...)

●<具体例> =COUNT(A2:A6)
セル範囲A2:A6の中から数値が入力されている個数を数えます。日付は、数値(シリアル値)として扱かわれる為その個数は(4)となります。

解説

値 1   ,値 2,...   任意のデータ型を使用し、任意の値、名前付きのセル範囲、配列、またはセル参照を指定します。引数は 1 ? 30 個まで指定できます。ただし、計算の対象となるのは数値だけです。空白セル、論理値、文字列、エラー値は無視されます。論理値、文字列、またはエラー値の個数を調べるには、COUNTA 関数を使用します。

条件を満たすセルの個数を求める COUNTIF関数

書式

=COUNTIF(検索範囲、検索条件)

●<具体例> =COUNTIF(B2:B9、">=30")

「検索範囲」B2:B9の中から「検索条件」30以上の数値の入ったセルの個数を返します。

解説

「検索範囲」以内で「検索条件」を満たすセルの個数を返す。

順位を求める RANK関数

書式

RANK(数値,範囲,順序)

●具体例 =RANK(B2、B2:B7、0)

計算式は、「C2」に入力し、C3からC7に式をコピーします。
「範囲」B2:B7の範囲を降順に並び替えたときに、「数値」B2の値が、何番目かを求めます。
※B2:B7は、式をコピーすると参照がずれる為、絶対参照にしています。

順序    数値の順位を決めるため、範囲内の数値を並べ替える方法を指定します。

  • 順序に 0 を指定するか、順序を省略すると、 ...3、2、1 のように降順に並べ替えられます。
  • 順序に 0 以外の数値を指定すると、...1、2、3、... のように昇順で並べ替えられます。

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